■目次

1.  水平線を引く意義
2.  水平線を引く場所
3.  水平線でわかる利確・損切り場所
4.  この章まとめ

 

水平線を引く意義

第2章でも言ったが、ダウ理論を理解することが出来ればFXは基本勝てる。

では、それだけで他は何もしなくて良いのかという話になるのだが、そこは少々違う。

今から説明する水平線は、水平線そのものに意味はない。

しかし、この水平線をチャートに引く事により、ダウ理論において要点となる部分を可視化させ、トレードそのものをより分かりやすくするという重要な役割を持っているのだ。

例を出す。

ダウ理論でいうトレンドの転換点が135.350円を下抜けることで起こるとする。

そこで、その部分に水平線を引いておけば、実際に下抜けたのか反発したのかが数値を見なくてもわかるし、それによるトレンドの転換なども分かりやすくなるのではという話。

このトレンド転換点に引いた水平線が、後にレジスタンスラインになったとかサポートラインが云々とか色々あるのだが、そんな小難しい話はとりあえず置いといて、今はチャートを見やすくするのに必要なんだと覚えておけば大丈夫!

水平線を引く場所

では、実際に水平線はどこに引けば良いかという話になる。

これは、トレードスタイルによって少々変わって来るのだが、デイトレードを主戦場にしている私は

最高値・最安値、そしてそれを作った起点

押し安値・戻り高値、そしてその起点

に引いている。

なぜここに引くのかが理解できない人は、もう一度、第2章・ダウ理論のトレンド崩壊について書いてある所を見直してほしい。

つまり、この部分を越えるか越えないかでトレンドが転換するのか継続するのかが決まる重要な場所なので、その部分を可視化しておく為なのだ。

ただ、最初のうちは慣れていないこともあり、時間と共に水平線がどんどん増えていき、チャートが水平線だらけになってしまうと思う。

でも、最初はそれで構わない。

その内、有効な水平線とそうでない水平線の見分けはついてくる。

この部分については一朝一夕には出来る様にならないので、ひたすら実践し、引いた水平線を一日の振り返りで答え合わせをしていくしかない。

ちなみに、私は半年くらいかかったかな、まあ、それくらいすると、どこの水平線が機能していないのかが自然に見えて来るので。

水平線でわかる利確・損切り場所

さて、ダウ理論を基にして引いた水平線の位置が、トレンドにおける重要地点であることは理解できたと思う。

ということは、押し安値戻り高値を作った起点を更新するとトレンド継続だという事も理解できていると思う。

だったら、この起点の部分に引いた水平線を越えたらエントリーすればいい。

だってそこは、トレンドの継続が確定した場所であり、そこはトレンド方向に伸びていきやすい場所だと、ダウ理論を知っている世界中のトレーダーが思う場所なのだから、そこから始めればいい。

だって、トレードは多数決なのだから。

じゃあ損切りはどうか?

ダウ理論において、押し安値と戻り高値を越えたらトレンドは崩壊し、終わってしまうのだから、その水平線を少し越えた所に損切り注文を入れておけば良いのだ。

だって、みんなそう思っているから。

こういった部分を分りやすくする為にも、水平線はしっかり引けるように練習しましょうって話。

ね、結局はダウ理論でしょ?

この章のまとめ

ここまで読んで、水平線の重要性は分かってもらえたと思う。

一応私もブログやtwitterの中で水平線を引いたチャートと解説を載せていくが、それを見てここか!とエントリーするのではなく、自分で引いた水平線の答え合わせといった使い方をしてほしい。

ただ、これだけではまだ勝ち続けるには少々足りない。

ここまでの知識を完全な形としてトレードに活かす為に、マルチタイムフレーム分析を理解する必要があるのだ。

次の章では、このマルチタイムフレーム分析について解説するが、これが理解できれば、もう一人前のトレーダーになれる資格は手にした様なもの。

あと少しだから頑張ろう!